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Jan 19 Tue. 2021

出口汪の学びチャンネル

台灣高鐵-月台出口的監視器.JPG

「サリバン先生のようでありたい」

  • 当たり前のことなんだけれど、出口先生がちゃんと言葉にして
    配信していらっしゃったものだから、つい嬉しくなり掲げてみた。
    • 「ヘレン・ケラーはのちに博士号を獲るくらいだから、
      優秀な人には違いなかった。」
    • 「でも、サリバン先生という優秀な教師に巡り合わなければ、
      決してその才能を開花させることもできなかった。」
    • 「僕は生徒と向き合うときはいつも、
      サリバン先生のようでありたいと思って向き合っている。」

今は亡き同僚だった先生方へ

点鬼簿

金ピカ先生(佐藤忠志)

講師の見分け方

実力派とパフォーマンス型

  • 予備校の人気講師は「実力派」と「パフォーマンス型」に分かれる。
  • 悪い講師
    • 悪い講師は「楽して成績をあげたい」という生徒の暗黒の欲望を、
      上手に満たすようなことを言って釣り上げる。
    • 講師室に質問の行列を作り経営層にアピールする。
    • 本質がバレそうになると別の予備校へ移籍していく。

林修先生について

  • 林先生が授業をされているところは見られないし、
    書籍も出しておられないから、
    (芸能人として活躍されている姿は素晴らしいけれども)
    正直言って「よくわからない」。
  • 閉じられてしまうと評価のしようがない。

予備校経営

代ゼミの闇

  • 自分の目で見て講師の良し悪しを判断していた理事長から、代替わりし、
    生徒のアンケートで良し悪しを判断するようになった。
  • その頃既に合格実績欲しさに優秀学生を特待生として無料優待していた。
    彼らは代ゼミの授業には出ずに模試だけを受けにくるから、
    実際に授業を受けているのはじつはさほど優秀でない生徒。
  • そんな彼らのアンケートで講師を評価したわけだから、必然として、
    実力を引き上げてくれる実力派の講師は「わかりにくい」と評され、
    パフォーマンス型の講師が「面白い」と評価されていく結果となった。
  • これが代ゼミを出ようと思った理由その1。

東進運命の1日

  • 少子化で浪人生人口は減ることが確定していた。
    • 受験生人口は減少し、大学は入りやすくなり、
      浪人してまで大学に入ろうとする生徒は、
      東大や京大を目指すようなごく一部になるということ。
    • 当時の予備校は浪人生中心のスタイルだった。
      • 東京や大阪といった大都市に大講義室。
      • 場合によっては寮もかまえる。
  • 近い将来、現役生中心になる。
    • 現役生中心にならざるを得なくなる将来、
      現役生というのは家と学校と駅という三角形の中で生活するので、
      東京や大阪といった大都市には出てこない。
      • 予備校ではなく塾の時代になることが見えていた。
      • 塾の弱点は、全国区を張れるような「いい先生がいない」こと。
      • 東進が衛星放送を使って塾に講義を配信しようとしていたのは、
        その意味で正解だろうと見ていた。
  • 代ゼミをやめようとおもった理由その2。

東進曰くドリームチーム

  • 経営者に教育観(教育理念?)がなかった。
  • 生徒を「ユーザ」と呼び「ユーザの評価」を基準に経営しようとしていた。
  • 思わず声を荒らげてしまった出口先生の忠告を聞き、 以降採用される講師は目に見えて実力派の講師が増えていった。
  • 出口先生はしかしその後、他の講師によく思われなくなり、
    嫌がらせや妨害を受け続けていく。
    最終的には、契約形態の変更によって、徐々に組織への影響力を制限され、
    (先生が来て変えてくださいとまで言われて赴任したにもかかわらず)、
    外へ出ることになった。
  • (小生の所感)
    • 基礎的な教育観すらないような程度の低い経営者である場合、
      組織の実力は構成員が牛耳っていることはよくあることではないか。
    • この場合、経営者に話をしても、組織の実力は構成員側にあるので、
      一時的に良い方向に転んでも、まさに上述のような形で巻き返され、
      最終的に現在の構成員が最も喜ぶ結論へと導かれてしまう。
    • 構成員のみで判断した結果であるから、内部の論理が優先され、
      長期的には持続可能ではない結論へと導かれていくことになる。
      (責任は上が取るものと思っている)。
      短期的にはラクができても、
      全体としてはゆっくりと破滅に向かっていることも多い。
    • 典型的には、中央や地方の公務員(官僚)社会がそうだろう。
      選挙で選ばれる首長が必ずしも優秀であるとは限らないため、
      長い年月をかけて構成員である官僚(公務員)が力を持っている。
      首をすげ替えただけではどうにもならない状態であることも多い。

参考書の使い方

  • スタディサプリなど動画は無料が主流になってきており動画では稼げない。
  • 他方、動画はいいところもある。
    • 大教室という熱狂しやすい舞台を使えないため、
      パフォーマンス型の講師は腕を振るいにくくなる。
    • 自宅で勉強しているところを保護者が横から覗くなどするため、
      保護者も評価するような講義が評価されるようになる。
  • また塾の場合・・・
    • 小中高と長い時間をかけてその生徒と関われる。
    • 毎年募集をかける浪人生中心の予備校のような、
      収益の先読みの難しい経営形態ではない。
    • 既存顧客のロイヤリティを失わない努力が報われる。
      換言すれば。

先を読む

  • 各経営者はコロナ禍をジャンプするために借金を重ねている。
    コロナ明けにはその返済が重なるため経営はコロナ前より苦しくなる。
  • 銀行の融資担当に話を聞くと「現状から劇的に転換する用意のある
    ところにだけ」融資していると明言していたとのこと。
  • 銀行への融資圧力は財務省からのもので、焦げ付いた場合の保証として、
    財務省は手厚い予算を用意しているわけだが、むろんその財源は国債。
    国家財政が破綻するのではないかという懸念が出てくる。
    • 《考えてみれば当然のこの点が新鮮に聞こえたのが悔しい》
    • 《当然のことなのに誰も表立っては言わかったのだ》
  • (小生の所感)
    • 銀行も、担当者によるのかもしれないが、失礼な表現で申し訳ないが、
      馬鹿ではなかった。ちゃんと融資先を見ていた。選んでいた。
      その基準が、「劇的に転換できるか」だった。
    • 現状に縛られて身動きが取れない企業なら、
      融資に値しないとこの担当者kらあすれば判断されるいうことだった。
      融資しても焦げ付いて帰ってこない恐れがあると見られているという
      ことだった。
    • 社債の発行でとりあえずのジャンプをしている大企業も、
      劇的な業態転換が図れないならば、
      先の見通しは暗いということになるのだろう・・・。

これからの学び

  • これからは、答えのない時代を生きていかなければならない。
  • 答えのないものの最たるものは歴史である。
  • 事実はわかるけれどもその解釈である真実は無数にある。
  • 歴史家は史料があるというがそれがもう思考停止である。
    • 史料とは時の権力者にとって都合の良いものであったからこそ
      残っているものであって、都合の悪いものは焼かれて捨てられている。
  • 加治将一 - Wikipedia